<更新記録>
劇団SSP 「Up With Future 〜Synchronizer〜」 @日暮里 d-倉庫 2014/02/26
劇団PEOPLE PURPLE 「サヨナラの物語」 @新宿シアターモリエール 2014/01/26
MS2 「ダイヤモンドダスト・ドリーム」 @中野ザ・ポケット 2014/01/07
セブンスキャッスル 「人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job」 @上野ストアハウス 2013/12/30
9-States 「それなりにハッピー」 @下北沢 OFF・OFFシアター 2013/12/27
梅パン 「いなづま」 @池袋シアターグリーン BASE THEATER 2013/12/23
ネコ脱出 「人生快速」 @下北沢 「劇」小劇場 2013/12/22
メガロザ 「靴下にカミソリ」 @新宿タイニイアリス 2013/12/20
※本文中に激しくネタバレ含みます!
上演中の公演についてこれから観劇予定の方は閲覧ご遠慮ください。
カプセル兵団超外伝 吉久直志プロデュース公演
「アベンジャーズ」
2013/04/30更新 ≪八幡山ワーサルシアター≫ ≪カプセル兵団≫ ≪2013/04≫
カプセル兵団超外伝 吉久直志プロデュース公演 「アベンジャーズ」 【脚本・演出】 吉久直志 【キャスト】 吉久直志、北出浩二(teamSPITFIRE)、西村太一(ジャングルベル・シアター)、 遠藤公太朗、千田剛士(シアターキューブリック)、青木清四郎 日替わりゲスト: 小川輝晃、関智一、IKKAN、津久井教生、トクナガヒデカツ 【日程】 2013年4月25日(木)〜29日(月・祝) 【会場】 八幡山ワーサルシアター 【チケット】 前売り 3,500円 当日券 3,800円 【公式HP】 http://www.kapselheidan.com/ ============================================ 先輩ヒーローの葬式に集まった男6人の物語。 彼らもみなヒーロー。 そのヒーロー達はみな年代はバラバラで、 ジャンルも改造人間型、強化服型、宇宙人型、獣人変化型と様々。 思い出話やヒーローあるあるなどをひたすら話し、 最後にはヒーローとしての自分の存在意義にまでテーマが移る。 非常に面白かった。 SFアクション活劇がお決まりのカプセル兵団だが、 今回はまさかの男6人ワンシチュエーション会話劇。 ヒーローの存在意義と進退を考えるという最終的なテーマはあるが、 基本的には、ただひたすらヒーローあるある的なおしゃべりをしていた。 それだけといっちゃあ、それだけなのだが、 話している内容がとにかくおもしろい。 かのヒーロー大戦のときは声をかけてもらえなくて悲しかったとか、 性能的に後輩ヒーローに劣るのに気を遣われて前のほうに配置されたとか、 ヒーローが実在していたならそういうのあるよなぁというような おもしろいエピソードが満載だった。 けっこうマニアックなネタをしゃべっているときもあったが、 その作品を知らなくても十分理解できることが多く、 ヒーロー特撮に知識がない自分でもちゃんと楽しめた。 (知っていればもちろん楽しさ倍増だったのであろうが) ヒーロー特撮の今と昔の話を話しているので 自分の世代のヒーローの名前が出てくると共感できて嬉しいし。 あと終わり方もスッキリしていて良い。 引退を考えていた中年ヒーローが、現れた巨大怪獣と戦っている後輩たちの姿をみて、 気持ちの奥底にあるヒーロー魂を再燃させて向かっていく。 ヒーローを題材にした作品としては「そうこなくっちゃ」と思わせる、 最高の終わり方だったように思う。 そして役者6人の地力がしっかりしているのが大きい。 ナチュラルにしゃべる会話劇だと役者の地力がモロに出るものだが、 穴になっている役者が誰もいなかったので 終始グイグイと引き込まれていった。 ゲストタイムの暴れっぷりもあそこまでいくとスガスガしい(笑) こういう遊び心を忘れないのもこの団体の魅力であろう。 唯一残念だったのは立ち位置かな。 チラシにあっただろうか、宣伝文句として 「稽古で立ち位置などを全く決めない、その日によって構図が全く違う芝居」 というのがあったのだが、 役者が被ってしまっていたり、一列に並んで構図が汚かったりというシーンが 全体でけっこう目に付いていた。 正直見ているこっちとしてはあまり嬉しい試みではなかったように思った。 今回の公演は「カプセル兵団超外伝」と銘打っていたが、 超外伝と言わずにぜひ定期的にやってほしいと思った。 そうしてくれれば自分の今後の観劇生活がまたひとつ楽しくなる。