<更新記録>
劇団SSP 「Up With Future 〜Synchronizer〜」 @日暮里 d-倉庫 2014/02/26
劇団PEOPLE PURPLE 「サヨナラの物語」 @新宿シアターモリエール 2014/01/26
MS2 「ダイヤモンドダスト・ドリーム」 @中野ザ・ポケット 2014/01/07
セブンスキャッスル 「人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job」 @上野ストアハウス 2013/12/30
9-States 「それなりにハッピー」 @下北沢 OFF・OFFシアター 2013/12/27
梅パン 「いなづま」 @池袋シアターグリーン BASE THEATER 2013/12/23
ネコ脱出 「人生快速」 @下北沢 「劇」小劇場 2013/12/22
メガロザ 「靴下にカミソリ」 @新宿タイニイアリス 2013/12/20
※本文中に激しくネタバレ含みます!
上演中の公演についてこれから観劇予定の方は閲覧ご遠慮ください。
緑慎一郎とミユキーズ’プロデュース公演
「蠅取り紙 〜山田家の5人兄妹〜」
2013/09/13更新 ≪神奈川県立青少年センター 多目的プラザ≫ ≪緑慎一郎とミユキーズ≫ ≪2013/09≫
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緑慎一郎とミユキーズ’プロデュース公演 「蠅取り紙 〜山田家の5人兄妹〜」 【脚本】 飯島早苗、鈴木裕美 【演出】 笹浦暢大 【キャスト】 岡本みゆき(劇団麦の会)、緑慎一郎(演劇プロデュース『螺旋階段』)、 織田裕之(ワタリダロケット)、山本悦子(劇団河童座)、伊藤南咲、 稲垣美恵子(京浜協同劇団)、田中勝彦 【日程】 2013年9月13日(金)〜15日(日) 【会場】 神奈川県立青少年センター多目的プラザ 【チケット料金】 前売 2,500円 当日 2,800円 【公式ブログ】 http://ameblo.jp/midori-miyukys/ ========================================== ハワイ旅行に行く両親を見送るために集まった山田家の5人兄妹。 出かけたはずの母が、翌朝家にいた! どういうこと!? ハワイにいる母の体と、日本に戻ってきてしまった母の意識。 兄妹たちは、大混乱の中、母を生還させようと必死になる。 その中で明らかになる、それぞれが抱えてきた問題… 誰かに話したくても多分うまく話せない、ちょっぴりホラーで、 かなり笑えて、だいぶ間抜けで、とってもあったかい物語。 以上、公式ブログからあらすじ抜粋。 2時間20分のハートウォーミングなホームコメディ。 自転車キンクリートが1994年に上演し、評判が良く、 それ以来いろんな団体で上演されている人気作品だ。 5人の兄弟は、母親が生霊化(?)して現れたのは、 母親に心配をかけている自分達のせいだと考える。 それぞれが抱えている様々な問題・悩み・コンプレックス。 いままで目を瞑っていたそれらの問題にキッチリと向き合い、 それを母親に1人ずつ報告していくことで、 母親の意識はあるべき場所に帰っていく。 この物語の中で描かれている家族愛は普遍的で、 いつの時代になっても観客の心に何かを刻んでいくであろう。 作品としても十分に面白かったが、 あれ?と雑念を抱いてしまう要素がちょこちょこあったのだけ残念。 登場人物と実際に演じる役者の年齢ギャップは気になるし、 見てるほうが心配になってくるほどセリフが怪しい役者はちょっと(汗) あと全体的に会話テンポが悪いかな。 バンバン回すべきシーンで役者が妙に大事にしゃべるケースが多くて、 特に前半は展開がヌルく感じた。 あと全体として、一番気になったのは居間の奥の襖。 実際にはそこには何も設置されていないのだが、 演者はそこに襖があって、そこを通れない設定で演技しているのだ。 これだけ写実的なセットなのに、ここだけ見えない壁設定は気持ちが悪い。 生霊の退場を効果的にみせるためなのはわかるが、 その演出効果と違和感を天秤にかけると、違和感のほうが強かったように思う。 同じ効果を狙うなら、障子ガラス戸なんかにしても良かったのでは? 全体の出来が良いと思えるだけに、 こういった些細な点が本当にもったいないと感じた。 もっともっとハイクオリティなモノを求めて これからも作品を提供していってほしいなと思う。