日々是劇評

関東圏内で観劇した舞台について率直に感想を書いています。
自分用の備忘録みたいなもんなんで遠慮なく辛口な批評もしています。

絞り込み 記事更新日=「2013/08」

LiveUpCapsules 「空を飛ぶ」  @新宿 スペース雑遊 2013/08/25
青少年のための芝居塾2013 「光る航跡」  @神奈川県立青少年センター ホール 2013/08/18
らちゃかん第16回公演 「アイム、ホーム」  @浅草橋アドリブ小劇場 2013/08/10
Human Art Theater 「手塚治虫ドラマシアターW」  @笹塚ファクトリー 2013/08/09
天才劇団バカバッカ vol.11 「タイム・アフター・タイム」  @中野ザ・ポケット 2013/08/05
COTA-rs Presents 「飛龍伝」  @新宿シアターサンモール 2013/08/04
空想天象儀 8th stage 「永遠の別れは永久の果てに 〜パンゲア・サーガ第三章〜」  @池袋 シアターKASSAI 2013/08/03

※本文中に激しくネタバレ含みます!
 上演中の公演についてこれから観劇予定の方は閲覧ご遠慮ください。


LiveUpCapsules
「空を飛ぶ」

2013/08/25更新  ≪新宿 スペース雑遊≫ ≪LiveUpCapsules≫ ≪2013/08

LiveUpCapsules 「空を飛ぶ」 LiveUpCapsules 「空を飛ぶ」

LiveUpCapsules 「空を飛ぶ」

【作・演出】
村田裕子

【キャスト】
新井幹久、小澤貴之(ダブルフォックス)、桂弘(鰍oOP)、加藤慶亮(K-project)
、栗原智紀(劇団伍季風〜monsoon〜)、手塚和典(ロスリスバーガー)、森住亮子、
山崎祐子、山下健太、山本卓司(ロスリスバーガー)、渡辺望(天幕旅団)

【日程】
2013年8月22日(木)〜26日(月)

【会場】
スペース雑遊

【チケット料金】
前売  2,500円
当日  2,800円

【公式HP】
http://pltra.com/

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時は第二次世界大戦直前の時代から。
飛行機のエンジン開発に取り組む若者達の物語。

彼らは純粋に良いエンジンを完成させることに情熱を燃やしていた。
ある閃きから、従来の倍の出力を持つ2000馬力の新型エンジン開発に取り組む。
空冷、素材、燃料など様々な問題にぶつかるが、
それを必死でクリアしていく彼ら。

ところが、もう少しでエンジンが完成するところで戦争が始まってしまう。
材料や燃料は入手困難になり、マンパワーは低下、
さらには研究員までもが徴兵される事態となってしまい、
新型エンジンの開発は頓挫してしまう。

終戦後、機密保持のために研究資料を廃棄する彼ら。
終幕。


ざっくり書くとこんな感じのお話。
上演時間は1時間45分程度だった。


スペース雑遊という狭い空間の中で
役者の第一声のその声量の大きさがかなり場違いで、
正直最初は「やばい、ハズレ芝居かなぁ」と心配してしまった。
実際、仲間内で世間話をしているようにしか見えない序盤はちょっと退屈だった。
説明ゼリフも多かったし。


しかし新型エンジンの開発が決定して、
研究員達の情熱に火がついてからは話が一変。
目の前の課題に真摯に取り組んでいく彼らの姿は美しく、
観ていて非常に共感できる部分が多かった。
好きなモノに対して情熱的に向き合う人間の姿はいつの時代も心を打つ。

そして彼らに共感できるからこそ、
終盤、いろんな問題で挫折していく彼らの心情が痛いぐらいにわかるし、
それがまるで自分のことのように悲しくて胸が締め付けられる。
よくできた構成と演出だなぁと思った。


戦争モノというとどうしても特攻隊の物語が多くて、
特攻時の熱さや感動の押し売りをされるのが好きじゃなかったのだが、
こういう飛行機の開発者視点での物語はいいなと思った。
戦時中、あらゆる人間が何かしら必死に生きていたはず。
そういう姿を新しい視点で考えることができたのは、今回の観劇での大きな収穫だった。


ちょっと集客が寂しかったのが気になったが。
作っているものは良いだけにお客を呼べていないのはもったいない。

また次に期待。


 


青少年のための芝居塾2013
「光る航跡」

2013/08/18更新  ≪神奈川県立青少年センター ホール≫ ≪青少年のための芝居塾≫ ≪2013/08

青少年のための芝居塾2013 「光る航跡」 青少年のための芝居塾2013 「光る航跡」

青少年のための芝居塾2013 「光る航跡」

【作】
くまでたくま

【演出】
笹浦暢大

【キャスト】
明石直也、あめみやさやか、新井楓、荒木優里奈、伊沢奈々
石川美裕、伊藤南咲、上田優美、上田幸侍(チリアクターズ)、靭矢陽子
江隈浩太、尾井瞳美、大関奈緒子(湘南テアトロ☆デラルテ)
太田優希、大矢亜子、小山内詩音(WIND)、葛西凜乃、片野伶香
香取唯、神島栞、河合国広、川西玉枝(よこはま壱座)、木ノ下郁子
木下春香、木原育子、木村阿友美、熊澤泰介、熊手竜久馬(虹の素)
栗方ほのか、黒沢未来、小島花緒理、小林拓磨、斎藤陽子、
三枝ゆきの、咲本千夏(サンミュージックアカデミー)、迫田明愛
定常未歩、薩摩零、佐藤睦子、佐藤らな、佐藤隆介、志賀瑛帆
清水希帆、ジョイ、城間未来、鈴木翔子、鈴木初美、須田優海
須田優月、須山武、須山智子、高日陽向、竹村絵莉菜、寺尾弥宮
寺師葵、天藤旭、中島希望、永塚拓馬、西島美都子、西村颯騎
野崎陽子、野仲萌里、畑中樹里也、早坂楓香、林ひかり
平澤川澄(しーぱらさんとこ)、北条志穂、細川和幸、細木友菜
益子有輝、松下泉、松見絵梨香、水竹亜利沙、湊悠美、村川加苗
森紗英子、森本哲平、森山晶之、矢田千夏、柳田清孝、山岸優華
山口海登、山口佳央、山下萌、山本凜、横山葵子、吉澤萌
吉永麻美、吉山輝、渡部のぞみ、渡会いくみ、他

【日程】
2013年8月17日(土)、18日(日)

【会場】
神奈川県立青少年センターホール

【チケット料金】
前売・当日  2,000円
高校生以下  1,000円

【公式HP】
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p674661.html

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君は今年の夏はどこにいく?
僕らはひと月船の旅
今から150年前、開港当時の帆船で日本をぐるりとまわるのさ。
楽しい船の旅のはずだったのに、突然の嵐に見舞われて、たどりついたところはー。
(以上公式HPから抜粋)

たくさんの青少年達を乗せた船が嵐によって遭難し、
彼らは無人島に散り散りに漂流してしまう。

悲観にくれる者、希望を持って前向きに行動する者、
それが気に食わない者、恋心を抱くもの、現実から逃避したい者。
いろんな人間ドラマを描きつつ、
最終的には不思議なしゃべる鳥達の協力を経て、
見事島から脱出していく。


ざっくり書くとこんな感じのお話だった。
ホントざっくり過ぎるぐらいざっくりだが。
上演時間120分のミュージカル。


とりあえずオープニングシーンが見事。
船が嵐に遭っていままさに難破するというシーンなのだが、
舞台中央に設置された船のセットが盆でグルグルと周り、
その船の上で何十人もの人間が阿鼻叫喚(ちょっと違うか?笑)の歌を歌う。
そしてその周囲を荒波を表現するダンサーたちが踊り狂う。

幕が開いた瞬間から展開されるそのパワフルなシーンに
観客はグイグイと引きこまれていくだろう。
初っ端の「掴み」ってやつを自分は重要視しているのだが、
その点では本当によくできたオープニングだと思う。

マイクの音レベルに問題があるのか、発声に問題があるのか、
役者のセリフがほとんど聞き取れなかったのは残念だが。
まぁ、見た目で何をやってるかはわかるので脳内補完はできるけども。


そこからは一旦シーンは落ち着いて、
漂流前の、みんなが船に乗り込むところから。
このシーンがそれぞれの役の自己紹介的な時間になるのだが、
とりあえずキャスト多い(笑)

意図的にセリフで名前を呼ばせ合っているのは見て取れたが、
それでもさすがに覚えきれない(汗)
まぁ、大人数でそれぞれにそれなりのセリフをって趣旨の作品だから
そのへんは仕方ないのかもしれない。

ちょっとキラキラネームっぽい人が多かったのは気になったけども。
イマドキの小学生ってもう皆こんな感じ??(笑)

もう少し名前に暗黙的な関連性を放り込むと覚えやすくて良かったかもと思う。
「あおい」と「みどり」がケンカしてるとか、
このグループの子はみんな花の名前が含まれてる、とかさ。
ネーミングにそういう些細な共通項を含んでもらえるだけで
お客の登場人物覚えに大きな差が出る。
普通の公演でそれをやると露骨であざといが、
これ系の100人芝居ならそれぐらいやっても良いかなと。


ストーリーはそこから島を散策、全員合流、脱出の流れになるのだが、
盛り上がりが全体的にいま一つだったのは残念。
青少年たちの心の衝突を描いているのだが、

「みんなでがんばろう!」
   ↓
「なんでそんな楽観的なんだ!」
   ↓
「みんなでがんばろう!」
   ↓
「もうイヤ!お前仕切んな」

って感じで話がいつまでも前に進まないのだ。
話が前に進まないいざこざシーンが長時間あるので、見ているほうは退屈してしまう。
いっぱい揉めるわりには一曲歌が入るだけでアッサリ解決してしまったりするので、
難題が解決したときの安堵感みたいなものもないし。
うーん、なんだか見ていてあまりワクワクしない展開の脚本だと思った。


中盤の鳥達のダンス・歌唱シーンは鮮やかで良かったが、
過去の回想シーンまで全て歌で説明的にやってしまうのはちょっとアレかなと。


全体を通してみたときに、演出に光るものが多いなと思った作品。
また役者レベルは芝居塾という団体の性質上もあって
勿論厳しい物差で評価することはしないが、
ダンスや歌の練習量の多さははっきりと見てとれる。

残念だったのはソロパートを歌う役者の歌唱力。
芝居塾生ではない大人のキャストの歌唱力が低いのはやはり目をつむれない。
下手くそなソロパートがミュージカルにとっていかに致命的であるか。
それは演出・演者全てが理解していてほしい。

また次に期待。


 


らちゃかん第16回公演
「アイム、ホーム」

2013/08/10更新  ≪浅草橋アドリブ小劇場≫ ≪らちゃかん≫ ≪2013/08

らちゃかん第16回公演 「アイム、ホーム」 らちゃかん第16回公演 「アイム、ホーム」

らちゃかん第16回公演 「アイム、ホーム」

【作】
藤田英明

【演出】
荒井志乃

【キャスト】
浜田えみこ、荒井志乃、藤田英明、高野ちん太郎、中島つづみ、
三浦ヤスタカ、市田ヲサム、永峰あや、綱川敦、影山美香

【日程】
2013年8月9日(金)〜11日(日)

【会場】
浅草橋アドリブ小劇場

【チケット料金】
前売  3,000円
当日  3,500円
公開ゲネ 1,000円

【公式HP】
http://racha-can.sakura.ne.jp/

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老舗のせんべえ屋で暮らす、さちと祖父と愛犬。
両親は他界、姉は行方知れず、彼氏は霊能商法に引っかかるダメ人間、
せんべえ屋と作家業の二足のわらじを履いているさちは色々限界に達していた。
おかげでせんべえ屋はずっと臨時休業、作家業のほうもスランプ状態。

そこに、なんと行方知れずだった姉が突然帰ってくる。
姉はせんべえ屋を再開させようと奮闘するが、
さちは無責任に行方をくらませていた姉が許せずにケンカばかり。

さらにそこに死んでいた両親の霊が「お盆だから」という理由で現れる。
しかもこの幽霊たちは元気でピンピンしていて、
姉やさちに恋心を抱く編集者を交えていろいろとドタバタを繰り広げる。
その活気の中に、昔の温かかった家庭を思い出し、
口では文句を言いながらも心を開いていくさち。

お盆も終わりに近づき、両親があの世に帰る前日。
姉の衝撃の告白。

その後、家族との別れに涙するが、
ダメ彼氏と絶縁し、編集者の不器用ながらも真っ直ぐな愛を受け入れたさちは、
仕事にも恋にも前向きに生きていく。
また次の盆を、再び家族と過ごせる時間を待ちながら。


といった感じのストーリー。
上演時間は90分。


頭を使わずに気楽な感じで見れるホームコメディーで、
笑えるけど感動してほっこりできる作品だった。

この団体はこのジャンルの作品が本当にうまい。
所属メンバーのラインナップからして家族モノが向いているのかもしれない。
父母・兄弟・姉妹それぞれの役にハマる人材が揃っていし、
一人一人の技量もしっかりしている。


両親や姉たちのドタバタした騒動の中で、
主人公であるさちの感情の変化が如実に見えるのが良かった。
最初はずっと不機嫌な表情をしていて「イヤな奴」であった人間が、
徐々に心を開いていき、最後には号泣しながらの最高の笑顔を見せてくれる。
こういうのは、やはり素直に胸を打つ。

中盤、さちはみんなの前では決して楽しそうな顔をしないが、
1人の時間になったときに、わずかだけ微笑みを見せる。
こういうの好きだなぁ、個人的に。


あと会話内容が、ざっくりとしていて無駄に飾っていないのが良かった。
脚本に無駄に臭いセリフや、感動を押し付けるようなセリフを作っていない。
家族間の会話で飾ったセリフが入っていたらそりゃあウソだものね。

実際、現実での家族の会話なんて雑なもんだ。
でも何かが繋がっている、それが家族。
これを芝居の中でちゃんと見せれるということは素晴らしいことだと思う。


初日だったこともあってか全体的に役者に固さが見えて、
お客さんもちょっとノリ辛そうだったのは残念かな。
ところどころ爆笑をさらえそうな箇所でミスってた感があった。

あと犬と猫のシーンは、ちょっと方向性が中途半端かも。
きっちり真面目に仕上げるか、大暴れして爆笑かっさらうぐらいのテイストにするか、
どっちかにしたほうが良かったかなぁと。


ちょうどシーズンだし、家族モノでほっこりしたい人には是非勧めたい作品だった。
また次に期待。


 


Human Art Theater
「手塚治虫ドラマシアターW」

2013/08/09更新  ≪笹塚ファクトリー≫ ≪Human Art Theater≫ ≪2013/08

Human Art Theater 「手塚治虫ドラマシアターW」

Human Art Theater 「手塚治虫ドラマシアターW」

【原作】
手塚治虫

【脚本】
神谷崇、工藤龍生、宮沢仙吉

【総合演出】
工藤龍生

【キャスト】
第一部「紐」:
鎌田義之、仁木紘、保住和、田中裕二、宇野智明、本間翔、
松浦未唯、荒牧佳鈴、畠山葵、中村友香

第二部「カノン」:
山田洋嗣、橋宏行、岡優里、梨木まい、宇野智明、香月柊人、本間翔、
松浦未唯、間中美妃、小松拓聖、野銀士、橋和音、重野優介、
田中艶月、中川李奈、大場啓博

第三部「鯨にのまれた男(ブラックジャックより)」:
深川圭、荒木香捺、小松樹知、香月柊人、樋山右京、清水恭子 
後藤啓吾、夢守河村、小林和輝、仁木紘

【日程】
2013年8月7日(水)〜11日(日)

【会場】
笹塚ファクトリー

【チケット料金】
前売  4,500円
当日  4,800円

学割  各1,000円引き

【公式HP】
http://www.human-art-theater.jp/

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手塚治虫作品の舞台化オムニバス3本立て。

最一部「紐」:
汚れきった下界を綺麗にする装置を作った御釈迦様。
罪がある人間の前には紐がぶらさがるようになり、
それを巡ったいろんな人間のその人間模様を描く。

第二部「カノン」:
廃校になり、もう誰もいないはずの母校を同窓会で訪れた主人公カノン。
そこには30年前の今は亡き同級生たちが子供の姿のままで彼を待っていた。
そこで振り返る彼らとの幼少の頃の思い出・・・。

第三部「鯨にのまれた男(ブラックジャックより)」:
海難事故で鯨に丸呑みにされてしまった学生たち。
その唯一の生き残りである正一は、鯨の胃液の影響で記憶を無くし、
見た目も全く違う、まるで別人になってしまっていた。
記憶を失った息子とその母のぎこちない共同生活。
記憶を取り戻すために四苦八苦する親子のヒューマンドラマ。


以上、三部構成のオムニバスで、
ストーリーはおおまかこんな感じ。
上演時間は合計2時間だった。



えーと、どうしようかな。


なんて書いていいのか言葉に迷う。
どうしたらいいんだろうか、
そう思うぐらいにひどかった。


まず脚本に関して。

自分は手塚治虫作品を熟読しているわけではないので
原作と今作品との細かな違いなどはわからない。
なので脚本に関しては自分がとやかく言う立場ではない。
特におかしなところも感じなかった。


次に役者面。

毎回オーディションで集めているらしいが、
演劇的訓練をされているであろう人間が2、3人だけ。
あとは初舞台と言ってもおかしくないレベルの烏合の衆だった。

誰も彼もがセリフ回しは驚くぐらいに棒読みだし、
毎回句読点のたびにブレス入れないとしゃべれない人なんかも。
相手のセリフを聞けていないから会話テンポも違和感だらけ。
シーンのフォーカスを理解してなくて、人が大事なセリフをしゃべっているときに
脇で遊んで悪目立ちするパターンが多数。

はっきり言って4,500円の舞台に立ってはいけない人ばかりだった。
企画側はいったい何を考えてキャスティングしているのか。


そして演出面。
これが何より一番ひどい。

要所要所で背景にプロジェクターで映像を出しているのだが、
その映像の枠が小さすぎて迫力は全然ないし、ピントも合ってない。
表示される文字は細かすぎて全く読めないし(私視力1.5ですが)、
頑張って読もうと目を凝らした矢先に消えてしまうという超短い表示時間。
・・・もうアホなの?

そもそも「舞台装置ゼロの素舞台で風景描写を全て映像に頼る」ってこと自体が
演劇としては超が100回付いても足りないぐらいの悪手。
映像に頼り切って表現するなら何のために舞台化したの?
最初から映画化・アニメ化でいいじゃん。


また、舞台装置は前述したとおりパネルさえ用意されていない素舞台なので
玄関の扉や、箪笥、戸棚、洗面台などの表現は全てマイムで行われていた。
このマイムの動きがこれまたあざといのだ。
自然にやればいいのに、路上パフォーマンスで大道芸人がやるような、
キメを作った流線的な動きで箪笥やその引き出しの開け閉めを表現する。
普通の芝居の中でこれをされると気持ち悪くて仕方がない。

無声パントマイムで引き出しや戸棚を開け閉めするだけのシーンが
劇中で3分間ぐらいあったのだが、一体なんだったんだろうかあの時間は。
演出の工藤氏に過去にパントマイムを学んだ経験があるらしいが、
もう、ただその技術をお披露目するだけの時間にしか思えなかった。
作品の中では邪魔以外の何物でもない。


小道具もほとんどマイムで表現しているのだが、
たまに実物を出している物があったりして、演出の方向性がまったく不明。
絶対に必要なキーアイテムだけ実物を出すっていうならまだともかく、
「これは用意するのに、これはマイムなの?」みたいなのが多数あった。
なんだろう、小道具として用意できたものだけ実物出して、
揃わなかったものはマイムにしちゃえー的なものなんだろうか?(笑)


そんな中ちょっと笑ってしまったのは、靴。
舞台上に装置も小道具もほぼ何もないのに
玄関とおぼしき場所では律儀にみんな外履を脱ぐ。
素舞台にぽつんと放置されている靴、その横でマイムを駆使して演技している役者。
シュールすぎて、ある意味芸術的だよ(笑)


もう勘弁してー。



今回の芝居、上演許可を出している手塚プロダクションは
いったいどういうふうに見ているのだろうか?

はっきりいって、自分はこの作品は、
手塚治虫にも失礼だし、舞台好きにも失礼だと思う。

手塚治虫をよく知らない人が観たら
「手塚治虫って別に面白くもなんともないんだな」と思うだろうし、
手塚治虫ファンが観たら
「舞台ってつまんないんだな」と思うだろう。

そういうクオリティの作品。
4,500円とってよい作品からは程遠い。
高校の文化祭でみかける出し物のレベルよりひどいと断言する。
「4,500円のもの注文したら500円ぐらいのものが出てきた」と
消費者庁に問い合わせできないものかと考えてしまったぐらいだ。


この企画、今回が4回目で次の5回目も予定があるらしいが、
正直言ってもうやめてほしいと思った。
手塚治虫作品の評価を下げ、観劇客を不快にし、
観劇人口を減少させるだけの誰も得をしない企画。


ほとんど用意されていない舞台装置と小道具、
役者の持ち寄りで間に合うであろう衣装、
種類の少ない地味な照明、
チープで低予算そうな映像、
そしてバカ高いチケット代 4,500円。

いったい誰の懐が温まってるんだろうね?(笑)
収支報告書とか覗いてみたいもんだ。


 


天才劇団バカバッカ vol.11
「タイム・アフター・タイム」

2013/08/05更新  ≪中野ザ・ポケット≫ ≪天才劇団バカバッカ≫ ≪2013/08

天才劇団バカバッカ vol.11 「タイム・アフター・タイム」

天才劇団バカバッカ vol.11 「タイム・アフター・タイム」

【作】
桐野翼

【脚本】
ゆるボーイゆるガール

【キャスト】
木村昴、野村龍一、池澤あやか(東宝芸能)、志村玲那(アミューズ)、
高木古都(SonyMusicArtists)、レノ聡、ZiNEZ(digress-lab)、KAIRI(fromFORK:LORE)、
鈴樹志保(ライズプロダクション)、津賀保乃、竹内拓也、松原大輔、熊野直哉、
村井みゆき、海口ゆみ、東慶光、田村将一、佐藤シャミーナ、
中丸楓雅(ライズプロダクション)、大泉一旗、栗田直輝、長谷川弘、
宮中はるか、矢崎初音、日比谷光子、小宮凜子、亀田理紗(劇団K−Show)、
明良まみこ(エレメンツ)、堤もえ、横内のぞみ

【日程】
2013年7月31日(水)〜4日(日)

【会場】
中野ザ・ポケット

【チケット料金】
前売  3,000円
当日  3,500円
学割  2,000円

平日マチネ割 200円引き

【公式HP】
http://t-bakabakka.com/

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「青少年負担軽減法」が可決した。
それは若者の税金負担を軽減すべく高齢者の医療負担料を上げ、
さらには国に選ばれた者は孤島に捨てられるという、
まさに現代版の「姥捨て山」法案であった。

不幸にも主人公の母親が姥捨ての対象として選出されてしまい、
彼はなくなく自分の母を孤島に置き去りにする。

その後、自分の職場である外国語学校で悲しみに暮れていたところに
なんと捨てたはずの母親が現れるのであった。
政府に母の存在がばれると問題になると騒ぐ職員。
しかし主人公はもう二度と母親を見捨てたくないという想いで
母親を学内にかくまうことにする。

しかしそのとき母親の体に異変が。
なんと彼女はゾンビ化していたのだった。
その影響で学内や街中はゾンビだらけになってしまう。

これは研究施設で開発されていたウイルスが原因で、
一部の人間が自分の利益のためにあえて流出させたのだった。

主人公たちはその陰謀を暴き、ウイルスのワクチンを入手、
全員がゾンビから人間に戻ることができた。

しかし死んでからウイルスに感染した母親はワクチンを使うことで元の姿、
つまり死んだ状態に戻ってしまうという。
「人として死にたい」という母の願いを聞き入れワクチンを使用する主人公。
そしてその場にいた全員が悲しみに口を閉ざす。

しかしそこで、息絶えたと思った母親が元気に起き上がった。
実はウイルスにかかったのは死ぬ前だったことが判明。
胸をなでおろし喜ぶ主人公達。

大団円。


いつもながらの大雑把あらすじで申し訳ないが、
まぁ大体こんな感じのストーリー。
上演時間は95分程度。

終演後のカーテンコールで「ブログ等でのネタバレご遠慮下さい」とあったけど
千秋楽終わったいまならもういいよね?(笑)


序盤から「青少年負担軽減法」という社会的なテーマを突っ込んできた。

未来のない・労働力にもならない高齢者たちを排除する。
強きを優遇し、弱きを排除する、いわゆる「間引き」政策であるが、
高齢化社会が進む現代でこれは間違いなく「国のため」だけを思うなら極めて有効な手段である。
自然界の生き物でもこれを行う種はたくさんいるし、
人間だって農作物に対しては当たり前のようにやっていること。

しかしこの政策、もちろん道徳・人道的観点で通るわけがない。
もしこんな政策を現実に掲げる政治家がいれば、一瞬のうちに国民から黙殺されるであろう。
非常に有効な手段でありながらも、それ以上にタブーな事柄なのだ。

このタブーを劇中に放り込んでくるのは別にいい。

ただし、こんな重たく厳しいテーマを取り上げるからには、
しっかりと問題を提示し、劇団として一つの答えを示したり、
お客に熟考を促すような示し方をしてほしかった。
風呂敷を広げたわりには掘り下げがほとんどなくて、
ただの「母親と離別するための設定」にしかなっていなかったのだ。

このテーマに触れるからには、とことん触れ尽くしてほしい。
自分は少なくともこのテーマはそうあるべきものだと思っている。


後半は雰囲気が一転してゾンビパニックコメディーへ。
こちらのほうがいつものこの劇団のドタバタ感が出ていて面白かった。
歌やダンスを交えたゾンビの襲撃の表現法はお祭り的に楽しくて、まさにここの持ち味。

個人的には「青少年負担軽減法」の話か、
「ゾンビパニック」かどちらかに絞ったほうが良かったのではないかと思う。
もちろん劇団の色としては後者のほうが得意ではあろうが、
前者をもっともっと深く掘り下げた話にも興味がある。


あ、話を絞ったほうがって事にも繋がるのだが、
出演者それぞれに出番を作るためなのか、エピソードが多過ぎたように思う。
親のために恋人を捨てて親衛隊に入る話、政府のために動く親衛隊、
メンタルケア業者とそこにいたスパイ、研究者たち、
真実を追う女子アナたち、学内の外国人教師たち、ネズミを追う人、政治的な癒着・陰謀など。

特に序盤はいろんなエピソードがバラバラに展開し過ぎていて、
「?」をいっぱい脳裏に浮かべながら観ていた。

こういったブツ切りエピソードを箇条書きしたような構成は
観ている側にとっては物語に入っていく際の大きな障害になる。
上演時間が90分程度しかないんだから、もっと主軸を絞って見せるべきでは。


あと、演劇で子役を使うって本当に難しいことだなと再確認した。
舞台だと子供の役があっても、実年齢の子役を用意することはほとんどなく、
20代、30代のいい年したオトナが子供になりきって演技をすることが多い。
お客もそれは理解していて、ちゃんと彼らを子供として観てくれる。
「年齢設定と見た目のウソをなくしてくれるフィルター」がお客の脳内で発動するのだ。
だから20代の役者が子供役をやろうが、老人役をやろうが、それで成立する。

しかし、子供の役に実年齢の子役をあてた時点でそのフィルターは崩壊する。
ウソで成立していた世界に不用意に一部だけ本物を入れてしまうと、
いままで成立していたウソが成立しなくなってしまうのだ。
リアル子供が演じる子供役を観たあとでは、
大人が演じる子供、若者が演じる老人は観ていられなくなる。

別に子役を使うことがいけないわけではないが、
うーん、その使い方って本当に難しいもんだなと思った。


また次に期待。


 


COTA-rs Presents
「飛龍伝」

2013/08/04更新  ≪新宿シアターサンモール≫ ≪COTA-rs≫ ≪2013/08

COTA-rs Presents 「飛龍伝」 COTA-rs Presents 「飛龍伝」

COTA-rs Presents 「飛龍伝」

【作】
つかこうへい

【脚本】
滝井サトル

【キャスト】
足立百合子、雷時雨、池田洋介、太田祐二、小越那津実、久世卓矢、斎藤真寛、
しゃなちひろ、鈴木アルマルベス僚、関森絵美、西山舞、野村有希、藤崎奈央、
宮内結、宮本卓幸、撫養佑樹、森英彰、山本裕貴、蜂須賀智隆、宮内利士郎、
久津かな、SSHIZUKA、小林夢奈、岡田宏輝、AIKA、韋駄天十八番、
蘇芳さくら、津田勇輝、川崎光治

【日程】
2013年8月1日(木)〜4日(日)

【会場】
シアターサンモール

【チケット料金】
前売  4,000円
当日  4,500円

【公式HP】
http://cota-rs.jimdo.com/

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故・つかこうへい氏の飛龍伝。
台本は、黒木メイサが主演だったときのバージョン。
つか氏が亡くなる少し前に書き上げられた最後の「飛龍伝」である。

安保闘争の中で生きる3人の生き様を中心に描いている。

学生運動の指導者である桂木、
それを抑える機動隊を指揮する一平、
そして知性と美貌を兼ね備えた美智子。

愛した桂木とともに学生運動を指揮する立場にいた美智子だが、
桂木は機動隊へのスパイとして、美智子を一平の元に送り込む。
しかし真っ直ぐな愛情を向けてくる一平に触れて美智子も彼を愛するようになり、
彼の子を孕むことに。

しかし美智子の自分への接近が桂木の策略だと知った一平は、
やり場のない怒りを美智子に向ける。
自分の愛が本物であることを訴える美智子だが、
想いはすれ違い、一平は決戦の日に美智子を殺すことを宣言する。

そして決戦の11月26日。
誤って自分の警棒で美智子を殺してしまう一平。

そして時は過ぎ、歴史博物館で約束どおり再会する桂木と一平。
現れた美智子の幻影に2人は涙する。


ざっくりと書くとこういった感じの物語。
途中で福島原発の事故を題材にしたシーンも含まれていた。
上演時間は約120分。


つかこうへいの脚本というと、
役者の実力がモロに出るタイプのもの。

20人の演者、9人のダンス・アクション的なアンサンブルが出演していて、
正直言って役者間それぞれの実力差は感じたが、
美智子、桂木、一平にはレベルの高い人間が配置されていたので、
そこまで役者のアラは目立たなかった。

特に山崎一平を演じた森英彰の演技は素晴らしいと思った。
臭いセリフが多いにも関わらず、不器用ながらに真っ直ぐな一平を素直に演じていて、
一挙一動がこちらの心を揺さぶる良い演技をしていたと思う。

美智子を愛し、美智子を憎しみ、それでも美智子を愛し・・・。
彼の愚直とも言えるようなストレートな感情は観客の心を鷲掴みにしていた。


中盤、特に尾崎豊の「シェリー」がかかるあたりから加速的に話が盛り上がるのだが、
それを迎えるまでの序盤がちょっと退屈だったかな。
脚本の構成によるところもあるかと思うが、
序盤でお客をグッと引き込む仕掛けがなかったのがもったいない。

お笑いで「掴みはオッケー」なんてネタがあるが、
演劇においても掴みの重要性は変わらない。
序盤でお客に「おおっ!この芝居は!」と思わせて前のめりにさせられるかどうか、
それによってお客の中盤、終盤の食いつき方も全然違うものになるはずだ。
その点では今回はちょっと惜しかったなと思った。


あとちょっと舞台が広すぎ?
シアターサンモールの奥行きをフルで使っていたのだが、
どのシーンも全体的にスカスカ感があって寂しく思ってしまった。
個人的にはもっともっと狭い作りにして、
そこで大人数がギュウギュウになりながらも激しく動いているほうが好きかな。
自分はつか作品にはそういうむさ苦しさがあってほしいと思う派。


しかし全体的に丁寧に作られていて好感の持てる作品だった。
つかこうへい氏が亡くなってから、安易なつか作品の上演が乱発し、
その程度の低いものの多さにウンザリしていたところだ。
そんなときにこういうものが観れたのは嬉しい。

このCOTA-rsという団体はまだ発足して間もないようだが、
こういったレベルのものをずっと提供していけるのであれば
興味を持って応援していきたいと思う。

また次に期待。


 


空想天象儀 8th stage
「永遠の別れは永久の果てに 〜パンゲア・サーガ第三章〜」

2013/08/03更新  ≪池袋 シアターKASSAI≫ ≪空想天象儀≫ ≪2013/08

空想天象儀 8th stage 「永遠の別れは永久の果てに 〜パンゲア・サーガ第三章〜」 空想天象儀 8th stage 「永遠の別れは永久の果てに 〜パンゲア・サーガ第三章〜」

空想天象儀 8th stage 「永遠の別れは永久の果てに 〜パンゲア・サーガ第三章〜」

【作・演出】
瀬良浩介

【キャスト】
牧野ちあき、吉川愛子、瀬良浩介、新井咲子、加羅、田辺敬太、
高橋里菜、いどっち、香西令菜、井吹カケル(ウルトラマンション)、
小島一也、坂上そらと(ミツヤプロジェクト)、庄司佳代(東京ドラマハウス)、
桐山トモユキ(フォレストフレンズ)、小林祐美、榊鮎子(劇団MAHOROBA+α)、
椎名トモカズ、高田芳次(帝京大学演劇部ヴィクセンズシアター)、
山下仁(マインズエンタテインメント)

【日程】
2013年8月1日(木)〜4日(日)

【会場】
シアターKASSAI

【チケット料金】
前売  2,500円
当日  3,000円
平日マチネ割 300円引き

【公式HP】
http://members3.jcom.home.ne.jp/tenshogi/pgs3/

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魔王に支配された暗黒の世界。
魔王の息子でありながら、
弾圧を受ける人間に同情する心優しき魔皇子ジュナは、
ひょんなことから魔王に抵抗する反乱軍のリーダーとなる。
だが、自らが内に秘める凄絶な力が
人間を滅ぼす運命にあると知ったジュナは深く絶望し、
仲間を捨ててひとり魔王国パンゲアへと帰ってしまう。 

以上ここまでがパンフに載ってた、前作・前々作までのストーリー。

ジュナの世界の命の全てを再構築する力を覚醒させようとする魔女イリス。
過去の出来事を知ることができるイオの力によって、
この世界とイリスの過去にいったい何があったのかが判明する。
イリスは過去に恋焦がれたユーノミアの意志を受け継ぎ、
さらにユーノミアの再構築を望んでいたのだった。

魔女の元に乗り込んで最終決戦に臨んだユミルたち。
次々倒れていく仲間に絶対絶命の危機に陥るが、
シュナとジュナの中にあったユーノミアの意識が目覚めることによって、
イリスの心は解放される。

大団円。


いつもながらのざっくりした書き方だが、
だいたいこんな感じのストーリー。


三部作の最終作ということもあって、かなり世界観は壮大なことになっていた。
上演時間も2時間20分とかなりのボリュームであったが、
破綻のない密度の高いストーリーで飽きずに観る事ができた。
自分は今作しか観ていないが、十分話についていくことができたのでそれも良かった点。
もちろん第一部、第二部を観ていればもっと楽しめたのであろう。

今作品の重きは本編よりも過去の回想シーンにあった。
「うしおととら」や「からくりサーカス」といった藤田作品によくあるような、
劇中でたっぷり時間をかけて壮大な過去を語り、
物語全体の奥行きをとてつもなく大きく深くしていた。

ユーノミアとエリス(イリス)のエピソードは
この部分だけで立派な一本の作品に出来るぐらいに作りこまれていたし、
彼らの役者としての演技力も素晴らしく、本当に面白かった。
脚本家の意図はどうだか知らないが、今作の主役は間違いなく魔皇子ジュナではなく彼ら2人。
(カーテンコールの順番からすると脚本家としてもやはり彼らが主役なのであろう)


残念だったのはキャスト間の実力差の大きさ。
上手い人は上手いのだが「初舞台なのか?」なんて人も。

特にかなり早口でまくしたてるシーンが多かったため、
ここで役者としてしゃべれるしゃべれないの技量の差がモロに出ていた。
惜しいことに、しゃべれる側の役者のほうが圧倒的に少数派だったのはちょっとキツイ。
特に説明ゼリフやネタが聞き取れないと、
一気に観ているこちらの温度が下がってしまう。

そもそも役者間で演技の方向性が統一されていない感が強くあった。
ナチュラルにしゃべる人もいえば、全てをがなりたてるよう叫ぶ人もいるし、
何から何まで前を向いてキメを作る人もいれば、そうでない人もいたり。
こういった統一感の無さからくる違和感は、観劇の邪魔になってマイナスだと思う。


あとこの脚本、セリフのセンスが抜群にいい。
何気ないやりとりの中に、こちらの心にひっかかってくる言葉がたくさんあった。

ただ、それを大半の役者が「カッコよくしゃべろう」としているフシがあって、
逆にダサい感じになってしまっていたのは残念。
その登場人物として素直な気持ちでしゃべれば、それで十分カッコいいんだけどなぁ。
もったいない。


個人的に脚本に非常に興味を持った作品だった。
できる役者だけを集めての三部作再演、
もし実現するようなら観てみたいなぁと思った。


 

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