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セブンスキャッスル 「人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job」 @上野ストアハウス 2013/12/30
※本文中に激しくネタバレ含みます!
上演中の公演についてこれから観劇予定の方は閲覧ご遠慮ください。
セブンスキャッスル
「人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job」
2013/12/30更新 ≪上野ストアハウス≫ ≪セブンスキャッスル≫ ≪2013/12≫
セブンスキャッスル 「人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job」 【脚本】 上城友幸 【構成】 セブンスキャッスル 【演出】 林修司 【監修】 吉谷光太郎 【キャスト】 松崎史也、ウチクリ内倉、大里雅史、加藤光大、永石匠、高木俊、康喜弼、阿部直生、 橋本顕、浅倉祐太、橋本祐樹、佐藤優次、石井由多加 【日程】 2013年12月25日(水)〜12月31日(水) 【会場】 上野ストアハウス 【チケット料金】 前売 SS席 4,600円 S席 4,200円 A席 3,800円 当日 SS席 5,000円 S席 4,600円 A席 4,200円 【公式ブログ】 http://7th-castle.com/jinrou/perform.php?008 ========================================== 時に21世紀初頭。 政府の手により極秘に産み出された超感覚強化系ドラッグ“C7(シーセブン)”を強奪するべく、 選りすぐられた15人のプロフェッショナル達が集められた。 ターゲットの売却価格は――50億ドル。 それぞれのプロフェッショナルがそれぞれの仕事をこなし“作戦”は無事に成功を収めた。 だが、ここで問題が発生した。 ドラッグの隠し場所を知っている仲間が2人、何者かに立て続けに殺されたのだ。 犠牲者は死ぬ前にメッセージを残した ――『獣人化ドラッグ“人狼”をキメたヤツがこの中に3人いる』、と。 残されたのは13人の悪党たち。 人狼と悪党――50億ドルを賭けた戦いが、今始まる……! 最近流行ってきた人狼ゲームのステージもの。 それぞれの設定と最初のあらすじは決まっているが、 そこからは人狼ゲームの展開次第でどうなるかは誰も知らない。 こういった人狼ゲームを扱った舞台では、いかにお客を引き込むかが重要になる。 なんせ通常の演劇でいう脚本は用意されていないのだ。 ただ舞台上で知らない人が人狼ゲームをやっているだけでは見世物として成立しない。 お客からお金をとるにはそれ相応のパフォーマンスが必要だ。 チケット料金が高めに設定されていること、 イケメン系のジャニタレ的雰囲気のキャストが多いこと、 そのため正直言って、観劇前は本当に面白いのかなと不安に思う部分があった。 しかしそういった不安はすぐに杞憂であることがわかった。 まず演出がキッチリしている。 オープニングのダンスパフォーマンスから、 ゲーム開始までの盛り上げ方、 毎晩挟まれるお客とのトークコーナー、 どれもしっかりと考えて作られていて非常に楽しめた。 そしてキャストのスキルがしっかりしていること。 さすがに全員とは言えないが、キャストの大半は人狼の駆け引きのノウハウを熟知しており、 さらにトーク力、ギャグセンスも申し分ない人間が揃っていた。 彼らが序盤からお客に好かれる立ち方ができているので、 お客としては舞台上のゲームが他人事にならず、最後まで興味深く観続けることができた。 また、お客には命を落としたキャストの正体を毎回明かしていたことは良いと思う。 本来はゲーム終了まで誰がどの役職なのかを完全に断定できない人狼ゲーム。 (襲撃で死んだ人が人間だって断定できるぐらい?) お客に「命を落としたキャストの正体」という情報を小出しにしていくことで、 真実が少しずつ明るみになっていく楽しさが与えているため、 敷居を下げる意味でもお客にとっては良いシステムになっていたのではないだろうか。 総合的に非常に楽しい舞台であったと思う。 シリーズ化して続けていくようだが、是非これからも質の高いパフォーマンスを提供していってほしい。 また次に期待。