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いと、まほろば 「もうひとつのOVER THE MONOCHROME RAINBOW」 @ラゾーナ川崎プラザソル 2013/02/21
※本文中に激しくネタバレ含みます!
上演中の公演についてこれから観劇予定の方は閲覧ご遠慮ください。
いと、まほろば
「もうひとつのOVER THE MONOCHROME RAINBOW」
2013/02/21更新 ≪ラゾーナ川崎プラザソル≫ ≪いと、まほろば≫ ≪2013/02≫
いと、まほろば 「もうひとつのOVER THE MONOCHROME RAINBOW」 【原作】 福田裕彦 【構成・演出】 高坂雄貴 【キャスト】 高坂雄貴、栗山良介、齋藤弘樹、大山武史、安見謙一郎(UDATSU)、平井永恵、 宮内結、本多薙尋、山梨谷梨(劇団ビタミン大使ABC)、高橋笑里(UDATSU)、 新川泉、藤崎奈央、白石トモコ、久世卓矢、鈴木アルマルベス僚、 菱沼優衣(演劇集団THE素倶楽夢)、森サチ子 【日程】 2013年2月15日(金)〜17日(日) 【会場】 川崎ラゾーナプラザソル 【チケット料金】 一般 3000円 川崎市民・川崎インキュベーター割引 2500円 高校生以下、65歳以上 2000円 (それぞれ当日500円増し) 【公式HP】 いと、まほろば本営 ================================== 浜田省吾のゲーム「OVER THE MONOCHROME RAINBOW」を舞台化。 カラオケで浜田省吾を歌っていたら何故か異世界に召還されてしまう。 異世界では勇者ハマダショウゴを呼び寄せたつもりだったが、 実際呼び寄せられたのはただの浜田省吾ファン。 いろんなアニメやマンガのネタが散りばめられた世界をファンが冒険して 巨大な魔物を歌で退治して、めでたしめでたしって感じのお話。 あらすじとしては超ざっくりだが、まぁ大体こんな感じである。 うーん、かなり型破りのコント芝居。 ストーリー的には前述したとおり、異世界に呼び出された1人の男がその世界を歌で救うってだけで、 それ以外はコント詰め合わせみたいな内容の90分だった。 コントとしてのクオリティはちょっと微妙かな。 笑えるところと笑えないところが半々の、それぐらいのクオリティ。 ローラの物真似とラーメン次郎ネタはなかなか面白かったが。 しかしさすがにアニメネタが多過ぎた。 幽遊白書ネタが非常に多く、あとは機動戦士ガンダム、ドラゴンボール、名探偵コナンなどなど。 ナウシカのクシャナらしきものもいたかな? あとゲームのストリートファイターとか。 自分はそこそこアニメやゲームもついていけるほうだと思うが、 それでもきょとんとしてしまうネタはたくさんあった。 普通の観劇客は果たしてどこまでついていけていたのであろうか? そういったアニメネタに加えて内輪ネタも多数。 一部のお客だけがそれに爆笑して、その周りは引いてしまっているような状況になっていた。 お客にとって自分がわからないネタを放り込まれるってのは、非常に嫌なものだと思う。 だってそれって「わからない人は知らん!わかる人だけわかればいい!」ってことだもの。 お金払って観に来てるのに、自分が客として無視されてるみたいで嫌悪感を抱いてしまう。 もちろん100%のお客が理解できるネタなんてのは理想論でしかないが、 せめて「だいたいの人が分かるレベル」のものをやってほしい。 観に来ているお客は「アニメオタ向け」とは全く聞かされていないのだから。 もしマニアックなネタで勝負していきたいなら、 公演タイトルもチラシの宣伝文句もそういうことがわかるものにするべきではないだろうか。 マニアックな客層のみを集めて、そのお客が楽しめるのであれば、 それはちゃんとイベント事業として成立するわけだし。 「OVER THE MONOCHROME RAINBOW」を期待して観に来たら 内容はアニメネタ満載の幽遊白書だった、ってのはやっぱり頂けない(苦笑) ウケる客層が極端に狭いが、面白いことをやっているとは思う。 しかしそれだけに宣伝方法を間違えるとお客を大きく裏切りかねないジャンル。 そのへんをどううまくやっていくかが問題かなと感じた。