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Studio D2 第10回ダンス公演 「谷根千キャッツ!!」 @東京芸術劇場 池袋シアターウエスト 2013/05/12
※本文中に激しくネタバレ含みます!
上演中の公演についてこれから観劇予定の方は閲覧ご遠慮ください。
Studio D2 第10回ダンス公演
「谷根千キャッツ!!」
2013/05/12更新 ≪東京芸術劇場 池袋シアターウエスト≫ ≪Studio D2≫ ≪2013/05≫
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Studio D2 第10回ダンス公演 「谷根千キャッツ!!」 【演出・振付】 HIROKO KAWAI 【キャスト】 LISA、加藤千和、鳴海さつき、MINORI、大倉まい子、鈴木香奈子、 Nao、平野宗、本目静江、新井祥江、郡司望帆、小林留唯、 立原ありさ、ともい江梨、平井莉香子、中山扶有美、 芝井美香、山田翼、佐藤友美、尾門和也 ゲスト:渋谷健一 【日程】 2013年5月11日(土)〜12日(日) 【会場】 東京芸術劇場 池袋シアターウエスト 【チケット料金】 前売・当日 3,500円 早期予約割引 3,000円 【公式HP】 http://www.geocities.jp/kawai_dance_d2/ ========================================== 谷根千(ヤネセン)には猫がごろごろしている・・・。 文京区の下町、谷中・根津・千駄木。 ここは谷根千と呼ばれ、雑誌やTVでもよく取り上げられる現在人気の街。 この辺りは猫が多くたむろっていて、猫の街としても有名である。 昼間からごろごろしてる猫たちののどかな姿は、 忙しい人間たちから見ると羨ましい限りだ・・・。 しかし!! それは仮の姿。 実は彼らは夜な夜な集会を開き、日夜踊りまくっているのだ。 そして、偶然か必然かわからないが、 知らず知らずのうちに人間社会に影響さえ及ぼしている。 これはそんな猫たちの裏での活躍を、ダンスと芝居で綴った物語です。 以上、こりっちの公演紹介ページから抜粋したあらすじ。 ダンスパートと芝居パートに分かれた90分程度の公演だったが、 うーん、「公演」なのか「発表会」なのかと問われると 正直言って後者のほうだったなぁと思わざるを得ない。 ダンスは個々では上手い者もいるのだが、 全体としてみるとかなり技量にばらつきがあり、 揃えるべき振りのポイントポイントがほとんどズレていた。 うーん、それぞれ練習はたくさんこなしているのだろうけど、 集団で合わせる時間が少なかったのだろうか? カチッと揃ったダンスを見たときの、 あのゾワッとくる一体感は90分間でほとんど感じられなかった。 なによりテンションが下がってしまったのは芝居パートの稚拙さ。 せっかくオープニングダンスでガッツリ盛り上げにいったのに、 その後のテンポの悪い会話で大きなブレーキ。 舞台幅がとんでもなく広いのに小劇場的な演技をしている役者が多く、 そういった違和感もかなり観劇の邪魔になってしまった。 ストーリー自体もあまり面白みないしなぁ。 シンプルなのはかまわないが、ちょっと幼稚過ぎるように感じる。 あ、幽霊達が墓石でカホンやるのは面白い発想だと思ったけど。 あと「谷根千」を銘打っているのでもうちょっと地域に根付いた話なのかなと思ったら、 豆知識的に地域ネタを入れてくるだけで、 あまり有効にストーリーに絡めている印象を受けなかった。 その地域ネタも質が全体的に浅いし。 これだったらWikiPediaでも見れば何キャッツでも作れそうな気が(苦) うーん、いろんな面においてクオリティの向上が必要ではないかと思った。 ただの「大きな小屋でやった大きな発表会」で3,500円をとっていては お客はいずれ離れていってしまうだろう。 すでにシアターウエストをいっぱいにする集客力はあるようなので、 彼らを逃がさないようなレベルの高い作品作りを期待したい。