<更新記録>
劇団SSP 「Up With Future 〜Synchronizer〜」 @日暮里 d-倉庫 2014/02/26
劇団PEOPLE PURPLE 「サヨナラの物語」 @新宿シアターモリエール 2014/01/26
MS2 「ダイヤモンドダスト・ドリーム」 @中野ザ・ポケット 2014/01/07
セブンスキャッスル 「人狼 ザ・ライブプレイングシアター #08:MISSION The Castle Job」 @上野ストアハウス 2013/12/30
9-States 「それなりにハッピー」 @下北沢 OFF・OFFシアター 2013/12/27
梅パン 「いなづま」 @池袋シアターグリーン BASE THEATER 2013/12/23
ネコ脱出 「人生快速」 @下北沢 「劇」小劇場 2013/12/22
メガロザ 「靴下にカミソリ」 @新宿タイニイアリス 2013/12/20
※本文中に激しくネタバレ含みます!
上演中の公演についてこれから観劇予定の方は閲覧ご遠慮ください。
空想組曲 vol.8
「深海のカンパネルラ」
2012/04/18更新 ≪赤坂レッドシアター≫ ≪空想組曲≫ ≪2012/04≫
![]()
空想組曲 vol.8 「深海のカンパネルラ」 【作・演出】 ほさかよう 【キャスト】 多田直人(演劇集団キャラメルボックス)、篤海、古川悦史、川田希、二瓶拓也(花組芝居)、 石黒圭一郎(ゲキバカ)、小玉久仁子(ホチキス)、牛水里美(黒色綺譚カナリア派)、 渡邊とかげ(クロムモリブデン)、鶴町憲、内山正則、上田理絵、中田顕史郎 【日程】 2012年 4月15日(日)〜4月22日(日) 【場所】 赤坂レッドシアター 【チケット】 前売 3500円 当日 3800円 平日昼割 3300円 【公式HP】 http://www.k-kumikyoku.com/ ============================ 銀河鉄道に乗って銀河を旅するジョバンニ(主人公)とカンパネルラ。 星空の輝きに感動を覚えながら時を過ごす彼らだが、途中から様子がおかしくなる。 ジョバンニの思い通りに事が進みだすのだ。 登場人物や銀河の状況、さらには話の巻き戻しまで自由自在。 実はこの世界はジョバンニを演じる、「りく」という現実の青年の妄想の世界だった。 高校時代に親友の死や、友達の裏切り、いじめなどを経験したりくは 大学に入ってからずっと死んだ親友をカンパネラに見立てて妄想にふけっていた。 いつの間にか妄想なのか現実なのかも判別できなくなるぐらいにどっぷりと。 それを見かねたりくの姉がりくを説得を試みる。 姉に呼ばれた高校時代の友人や親友の父親との会話や妄想のシーンを織り交ぜながら、 「人と人との関係」をテーマに話が進んでいく。 そんな感じのお話。 素晴らしかった。 もうその一言に尽きる。 役者陣の演技レベルは全員申し分なく、 自然かつ面白く、そして個性的に各々の役割を担っていた。 たしかこの公演はオーディションでキャストを集めていたはずだが、 良い人選だったと思う。 さらに目を引くのは演出全体のセンスの良さ。 とにかく「綺麗」なのだ。 舞台に配置されたやや斜めになった枠組み、左右のオブジェ。 それだけでもセンスの高さを十分に感じるのだが、 これらを巧く生かした照明効果と役者の配置センスが抜群に良い。 どのシーンも芸術とも言えそうな絵面でこちらの心を掴みにきていた。 音響面も選曲、タイミング、残響効果の使い方、どれも文句なし。 脚本・演出・演技のあらゆる面でレベルの高い、 とてもよく出来た作品だったと思う。 不満に思ったのは、中盤以降がやや冗長気味かなと思ったぐらいか。 実際2時間15分程度の上演時間だったのだが、 終わりそうで終わらない最後の30分には 「あれ?まだ続くの?あ、さらに?」みたいな雑念がよぎってしまった。 自分のまわりのお客さんも同じ気持ちだったようで、ソワソワ感がけっこう伝わってきた。 なんとか2時間で収められなかったものか。 それで今回考えてみたのだが、 実際に上演時間を前説で知らせる団体も多い、 しかし今回のように上演時間を事前に知らせない場合もある。 これはいったいどっちがいいものなんだろうか? たとえば「上演時間は2時間30分です」ってお知らせした場合、 「けっこう長い芝居なんだ、よーし」と覚悟して腰を据えて見てもらえる反面、 「2時間30分ってことは・・・、あ、もうこれラストシーンだな」みたいな ネタバレっぽい雑念を観劇中に与えることにもなる。 映画なんかは上映時間を明記しているが・・・うーん、どっちがいいんだろうか。 個人的には2時間越えるなら事前に教えてほしい派かなぁ。 みなさんはどうお考えです? P.S. あ、あとサンシャイン水族館にいる魚はちゃんと調べたほうが・・・ ミツクリザメなんてマニアックなサメはともかく、 ジンベエザメほどの大きな魚がサンシャインにいないのは周知の事実なのでは。 これだけこだわりの見える完成度の高い作品なのに、なぜそのへんのツメだけ甘いのか(汗)